ウメモドキ
 本州、四国、九州に分布し、高さ1〜2bぐらいになる落葉低木です。平地から山地の湿地のへりや疎林中に成育しています。モドキというのは、「似ている」というところからきていますが、葉がウメに似ていることや実が早春まで残り、ウメの実を連想させるためから和名がついたと言われています。ウメモドキと同様に赤い実をびっしりと付けるピラカンサ(タチバナモドキ)の双方は、実が小鳥の好物です。小鳥によって食べられた実は排せつ物として出され、意外な所に実生(種子の発芽によって生じた個体)で生えています。土質は特に選びませんが、日当たり、排水の良い肥よくな所が適しています。半日陰でも育ちますが、結実が悪くなります。放任していても樹形を整えるので、あまりせん定の必要はありませんが、株元から発生する徒長枝は早めに取り除いて下さい。園芸品種のコショウバイは、ウメモドキのコンパクト版で盆栽愛好家にはひそかなブームになっているそうです。ちなみに花言葉はありませんでした。

モチノキ科・植栽種・新池奥ほか