ウメ
  ウメは冬の厳しい寒さに耐え、人々に色と香りで春を伝えてくれる花木ではないでしょうか。高さ10bになる落葉高木で葉に先立って花の咲く代表種です。日増しに暖かくなる早春の景色にウメは欠かせないものですが、私自身以前はあまり好きではない樹種でした。私は梅干しが苦手なため、花の美しさと梅干しのアンバランスが納得できなかったからです。しかし、梅干しは古くから保存食として利用されてきました。日本の国花はサクラですが平安時代以前はウメのほうが人気が高く、その当時に国花を決めていたらウメになっていたかもしれません。見ごろは今週末です。春を告げる縁起のいい花木なのでマツやタケの常緑樹とともに、松竹梅と呼ばれ、おめでたい印として祝いの場ではこれらを飾っています。「桜切るばか、梅切らぬばか」いわれますが、どこで切ってもよく芽吹くというわけではなく、せん定しないとよい枝ぶりがつくれないという意味ですので、やみくもに切るのはやめて下さい。 【花言葉】忠実・気品

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