タラノキ
   北海道から九州に分布している落葉小高木です。伐採跡地、崩壊地などに育成し、きわめて生長の早い樹種です。和名にまつわる由来をいろいろと調べましたが、分かりませんでした。タラノキは、「山菜の王者」と言われており、新芽はタラ芽といって山菜のなかでもよく知られています。タラの芽は山のバターと呼ばれるぐらい多くの油脂、タンパクを含んでいます。栄養的にも価値の高く、油やマーガリンで炒め、塩やコショウで味つけしてもよいし、てんぷらにしたらおいしく、昔から初春の食べ物としてとても重要とされていました。最近では栽培も増え、収穫も容易になっています。樹皮をせんじて飲むと腎臓(じんぞう)病や糖尿病に効果があると伝えられています。花は、米粒ほどの白い花が密生しております。多量の蜜(みつ)があふれるため、ハチやチョウなどさまざまな昆虫が集まってきます。幹に鋭いトゲがありますので注意して下さい。【花言葉】強い態度・他を寄せつけない

ウコギ科・自生種・深山一円