ススキ
  高さ2bほどになる大型の多年草です。ススキが風に穂をなびかせる光景は日本の秋の代表的風物詩です。オミナエシ、ハギ、キキョウなどとともに秋の七草のひとつで、昔から人間とは親しくかかわってきました。和名は、「すくすく立つ木(草)」という説と、ススはササに通じ、細い意によるなどの説があります。また別名をオバナと言い、花穂を出すころに尾っぽに見立てて「尾花」と呼ばれていました。茎や葉は茅(かや)ぶき屋根の材料とされ、古くから茅と呼ばれています。一見弱々しく見えますが、非常に生命力が強い植物です。ススキも園芸種が多くあり、その代表的なタカノハススキは、葉に美しい黄白色の斑(ふ)が入り、花材としてよく使われいます。十五夜の月見にススキを供える風習があります。ススキは月(ツキ)を家に招くと言われているからで、運のない人は、一度試してはいかがでしょうか。【花言葉】勢力・活力

イネ科・自生種・深山一円