スミレ
   花は小さく、決して華やかとはいえませんが、嫌いだという人はいないのではないでしょうか。特に目立つ特徴はないものの、スミレの花は多くの人々に愛されいます。私自身も深山公園を散策している時、つい大きな木々に目がいきがちですが、足元を見るとかわいらしい花が咲いていて感動した覚えがあります。スミレの名の由来は、一説では花の一部の距と呼ばれる部分が大工さんが材木に黒い線を引くのに使う墨つぼ(墨入れ)の形に似ていることからスミレの名がついたといわれています。日本のスミレはすべて多年草です。多くは早春に芽を出し、春に花を咲かせます。種は夏から秋に花を咲かせない閉鎖花(実)につきます。実が熟すと中の種をはじき、五メートルくらい飛ばす品種もあります。また種に甘みがあり、アリなどが方々に運んでくれるので至る所で生えてきます。晩秋に一部の品種を除き地上部は枯れます。【花言葉】思慮・思慮深い。ニオイスミレはおくゆかしい・控えた美しさ

スミレ科・自生種・深山一円