サギソウ
 まさに一羽の白鷺(しらさぎ)。自然美を尽くしたその姿は真夏の暑さをしばし忘れさせてくれます。本州、四国、九州の低地の湿原や谷地の草むらに自生している多年草です。純白の花の形が、白鷺の羽根を広げたような形からこの名がついています。湿原の減少と乱獲により自生種は激減したため危急種に指定されており、深山公園でも数カ所にしか見られません。花期は7月下旬から8月下旬。園芸植物として愛好者も多く、苗や球根が店頭で販売されています。開花までは日当たりと風通しのよい所に置き管理します。開花中は、花を長く保つために、寒冷紗(しゃ)や鉢を移動させるなどして日中の強い日照や西日を避けます。湿地を好む植物なので水切れは禁物です。朝の早い時間にたっぷりと与え、夕方も乾燥しすぎていた場合は再度与えます。花後は、来年の球根育成のために早めに摘み取ります。栽培がうまくいくと、一球が一年で三球に増えるので挑戦してみて下さい。【花言葉】真の強さが魅力

ラン科・自生種・清水遊歩道沿い