ネジキ
  ネジキは、高さ3〜9bになる落葉小高木です。低地から山地の雑木林に自生し特に赤松林内などの日当たりのよいところに好んで成長しますが、日陰地でも耐えます。花はずらりときれいに整列し、白色のやや透明で細長いスズランと同じようなつぼ形の花を鈴なりにつけます。豪華さはあまりありませんが、もっと庭などに植えられてもいい樹種ではないでしょうか。私は数年前まではネジキの名前を知りませんでしたが、「深山の草木」(深山公園ガイドブック)を書かれた武下嘉之さんに教えていただきました。その時に「樹種の特徴から名前を覚えると忘れにくいよ」と教わりました。それ以来、深山公園で行う自然観察会や来場者に樹種の名前を聞かれたときは、特徴を中心に教えてあげることを心がけています。ネジキの和名は、幹がねじれていることからついており、一目瞭(りょう)然です。今、深山公園に咲いているオカトラノオ(丘虎の尾)も探してみてください。特徴は、丘陵地生えて、穂の形がトラのしっほに似ている白い花です。

ツツジ科・自生種・深山一円