コナラ
  日当たりのよい山野に普通に見られ、高さ15〜20m大きいものでは30mに達するものもあります。雑木林の代表的な樹種のひとつの落葉高木です。この時期は、どんぐりの実がたくさん付いています。どんぐり(団栗)とは、コナラ、ミズナラ、クヌギ、カシワ、シラカシなどブナ科コナラ属の果実の総称で、狭義では、クヌギの実を指します。最近はどんぐりで遊んだりすることがないようですが、私自身はコマや動物などをよく作ったりして遊んだことを思いだします。自然とふれあうには格好の材料だと思います。樹勢が強く、伐採しても切り株から新芽を出すため、江戸時代後期から薪、木炭として使われてきましたが、現在では主としてシイタケのほだ木に利用されています。秋には紅葉し、地味ですが、よく眺めると、なかなか味わい深いものです。【植物とことわざ】どんぐりの背くらべ・・どんぐりは特別高いものがなく、低いものばかりである。どれもこれもみな同じで飛び抜けて優れたものでないこと。

ブナ科・自生種・植栽種・深山一円