カンナ
  カンナと聞くと私の父が建設業を営んでいるため大工道具の鉋(かんな)を思い浮かべるこたが多いのですが、いかにも夏らしい雰囲気の草花の一つです。暑さに強く丈夫で病害虫も少ないので家庭花壇向きの球根性多年草です。草丈1〜2bと大きく育ち花も大きいので非常に目立ちます。カンナの赤は、昔ビルマにデワダットという悪魔がおり、人間たちが仏陀(だ)のまわりにばかり集まって礼拝するのをねたみ、ある日、待ち伏せをして仏陀めがけて巨大な岩を落としました。岩は、仏陀の体には当たらず、足もとで粉々になったのですが、ほんの一片だけが仏陀の足の指に当たり、その傷から流れた血が大地に染み込んで、そこから生えてきたのが赤いカンナだといわれています。悪魔は大地の怒りに触れ、血の裂け目にのみ込まれてしまったそうです。赤のイメージが強いのですが、園芸品種も多くつくり出され黄、ピンク、オレンジなど多色に富んでいます。【花言葉】若い恋人同士のように快活・妄想

カンナ科・植栽種・桜園付近