ギボウシ
  ギボウシは、特に日本に多く分布し、湿地、樹林、原野などに自生している多年草です。日本では平安時代末期から鎌倉時代に物語りの中にも登場し、室町時代には庭先の植物として、また生け花材料としてもされました。江戸時代になると園芸植物として盛んに栽培され、現在も多く植栽され、古典植物のひとつとして人気を保っています。日本的なイメージが強いと思われがちですが、一概にそうとも言えません。深山公園には市制60周年を記念して平成12年8月のオープンをめざし「イギリス庭園」の工事が進められています。このため、イギリス庭園の写真や雑誌を関心をもって目にすることが多いのですが、その中でギボウシは、非常によく使われています。欧米では、葉の美しい観葉植物として高く評価され、わき役の添景植物としてひっぱりだこの人気があり、和洋双方の庭で映えると思います。ギボウシ(擬宝珠)の和名は、花茎の先端につく開花前の苞(ほう)の形が宝珠に似ているためこの名がついています。    【花言葉】静かなひと・落ち着き

ユリ科・植栽種・花木園